どらやき

ウンパギ

『彼女来来』みたよ〜

急に思い立って『彼女来来』観てみたくなり、調べてみたら当日の夜が舞台挨拶だったけ予約してみた

大好きなピンク・リバティの主宰の山西竜矢さんの脚本監督作品ということで、こちゃんはピンク・リバティが大好きなので観に行ってみたよ

山西さんの作品の、なんか別に救われないかんじというか、ハッピーエンドかバッドエンドでオチをつけることに重きを別においてないんだろうなというかんじがすごく好き ピンク・リバティみると必ず暗い気持ちになって帰るんじゃけど、その気持ちがすごく好き 山西さん自身が、明るい作品だけが救いになるわけではないというようなことを話していて、それはほんまにそう!!!と思って嬉しかった 前を向ける作品ももちろんすばらしいし、「暗い」「悲しくなる」という感想しか出てこん作品もうちにとって大事な大事な作品であって、観劇体験や鑑賞体験を通して何かを思うということ自体が大事なことじゃけ、作っとる人もそう思っとるってわかって嬉しかったよ 天野はなちゃんも「体験」という言葉を使っていてすごく嬉しかったです

 

感想として、「不思議な作品」というのをよく見かけたけど、うちは事前に山西さんのインタビューを読んどったせいか結構自分ごととして見たよ

確かに起こっとること自体は不思議なんじゃけど、あまりそこに重きをおかないというか、どちらかというと主人公自身が起こっとることをどう捉えて、どう思って、それがどんな気持ちに移り変わっていくかという点がおもしろいと思ったよ

人の心の無常感について昔からよく考えとったけ、山西さんのこの作品を作った動機の話もすごくよく分かったし、実際に自分にも起こったことがある「心の移り変わり」について、ああやって不思議で非情なかんじに描くのってすごく面白かった

今の恋人のことをもちろん大事に特別に思っていて、これ以上の人は今までいなかったしこれからもいないよって本気で思うけど、過去もそう思ったことがあったよな~って、今の恋人のことがあまりに大事じゃけ認めてはこんかったけど、ほんとたまたま今日昔の日記のデータが出てきて(消したと思っとったらまだあった)、そのときたまたま好きな人おって、なんか特別なようなことを書いとって、ちょっと自分のことうける~って思った (だからといって恋人への気持ちが不確かになったわけではないよ やっぱ、そういうもんなんよね~、うけると思っただけ)

 

ブラボ~~~~!!!!!!!!!!!!!!!と叫ぶような作風でこそなかったけど、心のなかではかなりブラボ~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!と思った作品だった

 

あとなんか、恋人が理由もわからず入れ替わってしまって、しかもそれが受け入れられていってしまう様子を見たらかなり不安になり、翌日たまたま恋人に会うことができてこれは本当によかった

あまりに映画がよくて、上記の内容を話したら、気になって観に行ってくれるみたい

「実際に見てみてどう思うかはわからんよ、でもうちはこの作品の観点が結構自分に近い気がしてそれがよかった」って話したら、自分も結構そういうふうに思っていると言ってくれて(無常感について)、うちは人の心が絶対変わらんと信じとる人のことがまったく信用できんけ、アンタ最高~って思った

↑なんか彼女来来の感想の延長として書くとこういう話も来年はどうかな?みたいなメタ的なことが起こってしまいますね 恋人がもしこれ読んで不安にならなければいいのですが……………………でも映画みてこういう風に思ったという体験がとても大事なことだったけ日記にしたよ~