どらやき

ウンパギ

ロロ好き

「ロロ好き」があふれる時期にはいったので発散する記事です

本当は上手にプレゼンしたいけど上手く纏められない

 

◎恋の表現

シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』を土台にした『ロミオとジュリエットのこどもたち』が本当に好きなのですが、なかでも恋の表現の手法がとってもいいのです

表現や言葉は様々で、まわりくどくいろんな喩えで「好き」とか「愛してる」を伝えるのだけど、その核の気持ちはとにかくストレートで、見ているこっちが照れてしまうくらいで、本当にかわいい!ダイスキ!

三浦さんが脚本・監督を務めた『ダンスナンバー 時をかける少女』というショートムービーがあるのですが、片思いの相手に「好き」を伝えるためにラブソングを歌いつづけてる男の子がいて、でもその歌は会ったことのない違う女の子に届いてしまって、その相手というのが運命の人に運命的に出会うために毎朝食パンをくわえて学校に通う女の子 ラブソングの主を探すためにめちゃくちゃ走る映画なのですが「恋してる女の子が恋があまって走ってる映画」というだけで泣けますね

『光の光の光の愛の光の』には200年片思いしてるおじいちゃんが出てくる 中学生のときから好きな役者がこの役やってて泣いた

 

◎役名

役名の付け方がとても好きです

ランプランプ星、午前二時、泡ノ介、BBQ、MC聞こえる、群青、犬B、猫C、蛍光灯など

品詞を問わない命名にいつもドキドキします

初めてみた『朝日を抱きしめてトゥナイト』のときに、女の子のことをサラリと「猫Cちゃん」って呼んでるのをきいてなんじゃそりゃと思ってその時からロロに夢中なので

 

◎役者

とにかく美男美女 声も全員いい(舞台に立つひとは声がとてもだいじ)

全員大好きで、こっちゃんは特に亀島一徳さんが好きなのだけど、島田桃子さんの絶対的ヒロイン感だけでもお見知りおきください!!!

サニーデイ・サービスのPVみてくださいよ

https://www.youtube.com/watch?v=8It4hXiUZ94

 

◎いつ高シリーズ

『いつ高シリーズ』という、高校演劇のルールに則って上演されるシリーズがあります http://lolowebsite.sub.jp/ITUKOU/

いつだって可笑しいほど誰もが誰か愛し愛されて第三高等学校という高校が舞台のシリーズものなのです これがとてもとてもいい

高校演劇のルールなので舞台セットに10分、上演時間60分で制約が多いところがまずいい(私が演劇に拘って見続けている理由は制約の多さからの創意工夫にドキドキするからなので)

大きなフレームを2つ吊り下ろしてカーテンをかけて机を並べて、10分間で教室が出来上がった時にまずドキドキしたし、扇風機をつけてカーテンを靡かせる風がうまれた瞬間に「教室のセット」から「教室」に変わったときにもう涙が出るほどよかった

おはなしもとてもいい 「まなざし」をテーマに作られたシリーズなのですが、1作目で将門という男の子が教室からグラウンドを覗いていて、グラウンドを逆回りに走る太郎という男の子が気になって仕方なくて「恋かもしれない」と思うシーンがあるのですが(1作目では太郎は登場しない)、将門と太郎が初めて会話するところがこれ以降の作品で見られたりする

シリーズが始まってもう3年?くらい経つのですがこういう長い期間を経て相関図が補てんされていくかんじがとてもたのしい

1作品ずつでももちろんとても面白くて、特に前作の『いつだって窓際でぼくたち』が最高でした

いつも教室の隅にいるシューマイという男の子の誕生日を親友のモツが夜の学校で祝ってあげる日のお話しなのですが、一匹狼で物静かな群青という男の子と、誰とでも気兼ねなく話せる将門と4人で花火をみることになるというお話しで、これの特によかったのがいわゆる3軍のシューマイとモツが、将門や群青と一晩一緒に過ごして「明日から僕たちも何か変わるかも」みたいな期待を持ってワクワクする描写が本当にいい こういうのを三浦さんは意地悪に描かないところがいいです 3軍を嘲笑するわけではなくてそういう子たちの望みの気持ちをちゃんとキラキラ~に描くところが他の人には代えられない素敵なところ(将門と群青にあした「おはよう」を言う練習で幕が下りるのです 最高)

次回の『グッド・モーニング』は不登校(本当は夜中に学校に忍び込んで昼間の教室の盗聴の録音を聴いているので”みんなと一緒に過ごしている“)で深夜ラジオリスナーの(逆)おとめちゃんと、いつも窓から校庭を眺めてる白子ちゃんのお話 1作目と2作目の登場人物がどうやって出会って会話するのかとってもたのしみ~~!! しかも昼の登場人物の白子ちゃんと夜の登場人物の(逆)おとめちゃんなんだよ~~!!

とおもっていたらもう今週開幕だった ウワ~~~~やばい たのしみだ

あとこのシリーズは二次創作を歓迎していて、一度ジエン社の上演を観に行ったことがあるのですが本作にない解釈や設定の違いを楽しめてめちゃくちゃよかった

本当はロロの本公演をいろんな人に観てほしいのだけど、今年はもう本公演ないらしいので、いつ高シリーズおすすめです

 

◎キャラクター

いつ高シリーズに付随して、なのだけど、ロロのキャラクター設定には本編に要らないはずの設定があったりする

http://lolowebsite.sub.jp/ITUKOU/member/

https://natalie.mu/stage/news/286359

何度も言うけどうちが演劇に拘って作品を見続ける理由は「見えないものを見せる」とか「制約を超える」とかそういうことが叶うからであって、たとえば目の前にいる登場人物の、劇中で見てとれる人物像に加えて、「DA PUMPのファン」という情報が一つ加わるだけでその目の前のことからDA PUMPまでの想像の余地が生まれるというか、グンと深みが出るところがいい

 

今言葉にできたところまでを書きました

こうやって気持ちが溢れるくらい好きになれる劇団もっとふえたらいいな!!