演劇って人に勧めても、敷居高いし、ハズレだったときのダメージ（拘束時間とお金）が大きいのであんまり勧めないのですが、劇団の公演って年１～2回くらいしかないし、機会作ろうと思ってもあんまりタイミング合わせづらいので、勧めるだけ勧めとくかという気持ちになったので書きます
公演が近いものは書いておきます
◎ヨーロッパ企画
絶対に自信もっておすすめが出来る劇団だ！！！！！！！
演劇と同じくらいお笑いが好きすぎるので、基本的に自称コメディ劇団のおもしろはサム～と思ってしまって実はコメディ劇団に一番疎いのですが、ヨーロッパ企画は本当に面白い
劇団といいつつ役者さんもなんでも出来る人ばっかりなのでもう1個のコンテンツ、っていうくらいなかんじがする
お笑い好きな人に勧めるときにいつも言うのは「主宰の上田さんはダイナマイト関西で1回優勝してるのでおもしろの質は安心してください」です
魅力でいくと、台詞の面白さが一番かな～～
あんまりストーリーとかメッセージ性のない、ただ純粋なコメディ作品であります
どんな話？ってきかれても「兵器に乗ってコーラ買いに行く2時間」とかそういう説明しかしようがない
有名なのは映画にもなってる『サマータイムマシンブルース』とか『冬のユリゲラー』なのですが、一番好きな作品は『ロベルトの操縦』で、まさに兵器に乗ってコーラ買いに行く芝居
『ビルのゲーツ』とかも面白くて、これはビルのドア（ゲート）を開けるだけの2時間なのですが、同じシチュエーションの繰り返しの中で何が起こるか、みたいな大喜利的なかんじがして面白いです あとうちのめちゃくちゃ好きな金丸さんが出とる
あんまり展開がないのに会話が面白いので飽きなくて、でも最後に出てくる飛び道具がめちゃくちゃ面白くて、お笑いの仕組みでおもしろを判定する人にもきっと面白いって思ってもらえるな～～って思います
あとSF的な要素もあるのでかなりワクワクできる 「超能力」とか「タイムトラベル」とか
あと『ヨーロッパ企画の暗い旅』っていう番組やっててそれも面白いのですが、それのポータル版が１～2分くらいで見られるのでお気に入りの回を貼ります
ゼロからおもしろを作る、みたいなことに長けてる人たちだな～って思えるところが好きなのですが、暗い旅はその顕著な例
通常回で一番好きなのが「石田のマトリョシカをヨイショする旅」で、劇団員の石田さんの家に行くとかならずマトリョシカを見せられて、「もう出ないと思うでしょ？まだ出るのよ」を繰り返すくだりを必ずやらされるのでそれを盛り上げる展開を考えたい、という企画
今月の19日と26日にフジテレビで上田さん脚本の映像やるので見てください
『ストリートワイズ・イン・ワンダーランド』
http://www.fujitv.co.jp/streetwise/index.html
夏には『サマータイムマシンブルース』の再演やるょ～～
https://natalie.mu/stage/news/263676
過去公演のDVDがめちゃくちゃ家にあるので貸せよというひとは言ってください 「貸す」と「返す」が現実的な人ならどなたでも… hmhm410.deny.u16@gmail.com 本気の証拠のGメール
◎アナログスイッチ
アナログスイッチはシチュエーションコメディをやります！！
本公演はこないだ終わっちゃったばっかり
「ウケにいくぞ～～～～～～！！！！！」というかんじのコメディではなく、ストーリー性もきちんとある中での「気まずさ」とか「すれ違い」みたいなところから笑えちゃう面白さがあるので好きです
コント好きな人なら好きになれるんじゃないかな～～
これ系も結構あたりはずれがあるのですがアナログスイッチは本当におもしろい
◎Straw＆Berry
あんまりいい恋愛してこなかった人全員見てください どうしようもない気持ちになるので
劇団としての公演はまだ1本しかやってないのですが、河西裕介さんという人が主宰で、河西さんの作品がめちゃくちゃ好きなのでおすすめをしています
あんまり演劇的な台詞まわしとか演出とかがなくて、これ覗きか？って気分になるくらいすべてが自然ですごいんです………
わざとらしさが一つもないので、恋愛の芝居をされると心がめちゃくちゃえぐられる
◎ロロ
完全に売れかけてる劇団なので本当に今見ておいたほうがいい！！！
佐久間さんもロロの公演には行ってるみたいでロロの役者がゴットタンに起用されたりしていて、売れにいってんだ～～～～～！！！ってかんじがすごくする
役者さん美男美女揃いでその魅力もあるのですが（声も全員いい）、何より台詞と設定がめちゃくちゃいい
『光の光の光の愛の光の』という作品があってその主人公は恋すると光っちゃう女の子で、好きな人のこと好きなあまり最後は光そのものになっちゃうっていう、言葉で聞くと飛んでる設定に感じるんだけど、それは「飛んでる設定」ありきの作品ではなく、設定とか状況を紡いでる言葉とか台詞を全部ちゃんと聞いてると辻褄があうようなかんじがします
２００年片思いしてるおじいさんとかも出てくる かわい～～
その台詞もめちゃくちゃよくて、「この単語いる？」「なにいってんだ？？」みたいな言葉がいっぱい出てくるのに実は無駄なワードが一つもなくて、めちゃくちゃ噛みしめたくなるんです…とにかく観て…
『ロミオとジュリエットのこどもたち』という作品があってこれでめちゃくちゃロロが大好きになったのですが、「好き」とか「愛してる」とかをいろんな言葉とか方法とか表現で恥ずかしいくらい表していて、その表現手法自体は全部婉曲的なんだけど、言いたいこと・言わせたいことを言う・言わせることについてめちゃくちゃストレートでまっすぐで、それがすごくいいなぁって思いました
比喩的な表現がすごく多いので集中力が切れてしまったらよくわかんなくなっちゃうし、合わない人にはとことん合わないんじゃないかとも思うけど、合う人にとっては全部がキラキラ～～～って見えるくらい素敵な作品ばっかりやります
『光の光の光の愛の光の』のステージナタリーの記事
https://natalie.mu/stage/news/203466
『ダンスナンバー 時をかける少女』のトレイラー
これはロロの三浦さんが携わったショートムービーなのですが、まんまロロの世界観なのでこれをいいなと思えたらロロ大好きになれるとおもいます！！
ロロのことはうちが言うよりヒコさんの青春ゾンビを読んでください
http://hiko1985.hatenablog.com/entry/2014/10/04/000000
◎20歳の国
「青春」に思い入れのある人、未練のある人におすすめです！！！
私は高校生のとき好きな人すら出来なかったので「ウワーこんな青春もあったんですね！！！！」ってなる
青春が欠落してる自覚のある人にとっては「こんな青春！！！！あるんだ！！！ずるいずるいずるいずるいずるい」ってなる作品が多くて、でも『サマデーナイトフィーバー』のときはこっち側の青春を描いててかなりよかったね…
スクールカーストの描き方もけっこう容赦ないのでそれも、ウーっとなるし、そこもいい！って思う…
去年の『サマデーナイトフィーバー』のときにせきしろさんが推薦コメントを書いてて嬉しかった
好きになるキッカケの『保健体育B』のダイジェスト
４月は本公演の『青春超特急』があるよ～～～！！絶対いきます
http://www.20no-kuni.com/next
本当はシンクロ少女とか桃尻犬とかクロムモリブデンとかも大好きでお勧めしたいけど、フォロワーにはお笑い好きな人が多いかなと思ったのでお笑い好きな人に勧めやすい劇団を選びました
演劇に特に「おもしろ」を求めてみてるわけではなく、どちらかというと「演劇でなくては！」と思わされる要素（設定とか演出とか）を見つけてワクワクするために見てる部分が結構大きいのですが、挙げた劇団は「面白い」の観点で挙げました！！
ほんとはもっと分かりやすく勧めるつもりで書き始めたのによくわかんなくなってきちゃった
余談なのですが最近お笑いの話をするときにネタ書くとか演じるとか一切できないくせに「仕組み」の話とかから評価しちゃったりして、「最悪なファンだ」と自己嫌悪することがあり、「でも学校でも創作全然ダメだったけど研究はめちゃくちゃ得意だったし、そういう頭なんですね～～♪♪」、って開き直り始めていたところだったのですが、やっぱり文を書くことを避けてきたツケがまわってきたね
理詰めの論文は書けるのに、自分の感情とか思ったことを知ってる表現から言葉を選んで文章にするというのがホントにダメ 反省しています…
