どらやき

ウンパギ

中島らものはなし

中島らもさんが好きなのですが最近気持ちがまたどんどん大きくなってきたので言いたいことを言います
読まなくていいやつです
 
多分最初に中島らもに触れたのは小学1年生の時に観た『こどもの一生』という芝居
サイコホラーで怖すぎて2回しか観てないので一応調べてキャスト観たところ1990年の売名行為の初演らしい 升毅さんとか古田新太さんが出てた
うちはお母さんが演劇好きでらもさんの本も持ってたりして、(『変!!』をお下がりでもらった)なのでお母さんがリビングで流してたのを一緒に観ていて(ジョビジョバとかもこうやって好きになった)、こわいじゃん!!!!!!と思ったけど面白かったことだけ覚えてたかんじです
 
小学生のときは読書はあんまりで、お父さんのおさがりの伝記ばっかりを読んでた(10回のうち8回はエジソンのやつ)ので特に触れることありませんでした
ジョビジョバbaseよしもと見るので忙しかったし
 
ほんで中学生のときにお母さんに買ってもらった『木更津キャッツアイ』のシナリオ本がキッカケで文字を読むことに慣れ、新しい本を読みたいよ~~~と思った時に中島らもを初めて読みました
読み始めたのはらもさんが亡くなった直後で、「お母さんの好きな中島らもが亡くなった」みたいな認識はあったもののそのときはあんまりなんとも思ってなかった
最初に読んだのなんだったか忘れちゃったけどたぶんエッセイだったと思います
 
いつの間にかめちゃくちゃ好きになってて、朝読書の時間も中島らもしか読まない(たまに「何読んでるの?」って訊かれるのキッカケで同級生に貸したら「ようわからんかった」と一緒に返却されるのでイヤだった)し、授業中もたまに読んでた ごめんなさい でも勉強もがんばったけゆるして
 
昔から本は好きな作家しか読まないので基本的には中島らもばっかり読んでました
あとで村上龍を少しと、‪大槻ケンヂ‬も読むようになったけどオーケン読み始めたのも『神菜、頭をよくしてあげよう』の「中島らも、逮捕」の見出し見て読み始めたというかんじです
高校生くらいのときはほぼオーケンを読んだし、今‪電気グルーヴ‬とか‪スチャダラパー‬とか有頂天とかを好きなのはオーケンの影響に決まってるのでありがとうなんだけど、やっぱり根本はらもさんが好きだナ
 
高校生のときに授業で文学研究の真似事みたいなのをする機会があって、その時も中島らも題材でやりました
先生に面談で「中島らもでいきたいです」って言ったときに「明るい悩み相談室ね」って言われたけどうち明るい悩み相談室読んだことなくて今更kindleで読んでる らもさんのいいところ詰まりすぎてます
 
高校生のときは本当に友達がおらんすぎたのでとにかく読書に逃げていて、それでやっぱ国語好きだと思って大学も日本文学科のあるところに進んだし(古典の文法が好きだったのもでかいけど)、それで最終的にめちゃくちゃ没頭できて楽しく卒論書ける語学研究に出会うに至ったのでもう本当にうちの人生のルーツのひとつ!!感謝いたしますすぎ!!!!
大学の図書館には中島らも全然置いてなかったけどなぜか美代子さんの「らも」は置いてたね なんで??
 
エッセイとかはたくさん読んだけ、どの本にどの話があったかを完全に忘れました
『僕に踏まれた街と僕が踏まれた街』が一番、どんな人がわかるような気がします
『アマニタ・パンセリナ』もめちゃくちゃ好きで、これはドラッグにまつわるテーマに絞って書かれたエッセイなんだけど、すごく面白い!!一番好きかも!!(あんまり人に言うとサブカル女って揶揄されるけあんまり人には言ってない)
大麻とかマジックマッシュルームから、幻覚サボテン、ブロン液とかアルコールとか、すごく好きなのがガマ(蛙の体液)の節とかめちゃくちゃ面白いので、ほんとに読んでみてほしい…どなたか…………
作品書くのにめちゃくちゃ文献読んだりするところもらもさんのすごいところで、最後に参考文献がズラっと並んでるのも面白いです、というのが『アマニタ・パンセリナ』は顕著で、博識ならもさんでさえ初めて知ったことがこの本はたくさんあるので、そのリアクション(文字だけど)も面白いよ~~!!
小説だと『今夜、すべてのバーで』が好きです これも10年くらい読んでなくてもう結構忘れちゃったんだけど、これは賞とってる作品でもあるのでおすすめしやすい
中島らもを読んでたのがほぼ中学生高校生の頃なのであまりたくさん新しい本を買えなくて、同じ作品を何回も読み返してたんだけど、『今夜、すべてのバーで』と他のエッセイを交互に読んでるとらもさん自身のことだねというのもたくさん出てきておもしろいです
あと『啓蒙カマボコ新聞』はいま読みかけなんじゃけどマンガもコラムも面白い!!好きだ~~
ガダラの豚』は長編作品なんじゃけどいっぱい人死ぬしほんとに怖すぎて一生読まんけほしい人いたらあげます 本気です もう表紙も見たくない… 面白いけどこわいんよ 本気の譲渡
創作落語集も面白くて、特に『牛乳時代』が面白いの結構あって好きです
 
うちは名言集のことを「きもい」と思うんじゃけど、それでもらもさんの名言集はめちゃくちゃ好きですね…
亡くなった年齢が52歳で、その時は50代の知り合いが身の回りにいなくてピンとこなかったけど、最近両親が50代になってやっと「若すぎ!!!!!!!!!!!!!!!」と思い、ほんと~~にらもさんが早くに亡くなったことは惜しいことだなと思いました
生きてるうちに好きになれてたらな~ なんなら会ってみたかった 好きな人に会いたいという気持ちあんまりないけどらもさんが生きてるところをあんまり知らなすぎるからこう思うのかもしれませんが会いたいな~
 
大学生のときに好きだった男の子に「オーケン好きなの?」って訊かれてめちゃくちゃ最高だったのですがよく話したら中島らもも好きで実家の本棚にはオーケン中島らもしかないぜと言っていてよかった
その子のメールアドレスが『啓蒙カマボコ新聞』のてっちゃんのTシャツに書いてあった文字とまったく一緒だったのもよかった
 
こういうこと言うと自分のことをサブカル漬けだぜとアピールしてると思われたらいやなんだけど、それでも中島らもが面白い!というのはあんまり周りに同意されずにきたので、最近周りに興味持ってくれる人がいてすごくうれしい

 

おしまい