どらやき

ウンパギ

レッドブルつばささんの卒論を読んで!

Twitterにもいっぱい感想かいたのだけど、漫才を扱った現代語学の論文が読めたことが嬉しかったので、思ったことを吐き出したいなと思ってブログを書くことにしました!
Twitterにいっぱい書いたので読まなくてもいいです
あとこれ論文の感想なのか語学研究が好きな気持ちなのかわからないので読まないでいいです
でも好きな語学研究の論文を楽しく読めたのが嬉しいことだったので書きます!!!

 

フォロワーに同じゼミだった子が多くて恥ずかしいのと賢いぶってると思われるのがイヤであんまり書いてこなかったのだけど、卒業してからも語学研究かなり好きで、語学研究をやってた人を見つけただけでも嬉しかったです


世代別の考察がかなり面白くて、賞レース(M-1)との関連みたいなのはなるほどな~~って思えました
例えばひとつに括られる「しゃべくり漫才」だとしても、誰を聞き手と位置付けるのか、その意図は、背景は、とか、そういう視点ってかなり面白いです!!!!!
特に「働きかけ」の発生の背景の話は、根拠提示した上での発言が必須の「論文」として考察したからこそ!っていうかんじだったのがよかったです 論文書くつもりで知ろうとしなければ知りえなかっただろうな~ってことをこの論文で得たのはおもしろかった


漫才がコンパクトになってテンポが速まって、テンポを保ちつつ意識を留めるために働きかけが生まれたっていう考察も超面白くて、あ~そうだよな~って思いました
これはうちはお笑いが好きすぎて漫才のピンからキリまでが好きで、面白い漫才はもちろんつまらん漫才を見たときにも色々思うのが好きというのがあると思うけど、見ていて観客が置いていかれてしまうネタってあって、「働きかけ」が全てではないものの確かに大事なキーにはなってるよな~っておもった

 

考えるのは好きだけど、お笑いをやったこともネタを作ろうとしたこともないので実際の仕組みみたいなことは全く分からず、そういう考察にあたっては語学研究をやってきた視点でものを見てる節が一番強いので、尚更語学研究の論文として読むことはしっくりきました
でも研究って正誤を言うためのものではないから、研究を通してそういう「観点」が生まれてものの見方が増えるところがいいなって思うので、そういう意味ではこの論文を読んで得た「観点」は自分にとっては大事になるな~っておもいました


全然関係ないけど、ゼミで先生がよく話してくれていたエスキモーの雪の話がめちゃ好きで(エスキモーは雪を表す語彙をぎょうさん持っているという話)、日本語の色の話(同じ青でもいろんな青があるみたいな)もそうなのだけど、言葉や視点を沢山知っていると物事を見る画素数がぐんと上がるのも語学研究をやっていてよかった、面白かったと思う点なので、やっぱりこういう趣味のお笑いを扱った論文を読んでお笑いを見る新しい視点を持てるのはたのしいです
(研究やってない人には全く伝わったことがないからなんて喩えていいかわからない 「画素数」っていう言い方が一番しっくりきます)

 

現代語学の研究の面白いところって、発信者があえて言わないことや、更に言うと発信者本人すら意図しない深いところにある意図・配慮・思惑が見えてくるところだと思うので、語学研究って野暮な側面もあって、それこそ漫才の意図や背景を探ることなんて野暮中の野暮だと思われたりもすると思うけど、語学研究をやってみると物事を細かい視点で見られる力を得ることができるとおもうので、それは研究結果自体が活きるとか活かすとかはおいといて、細かくものを見られる視点自体はお笑いに活きると思うから、いいな〜〜っておもいました!!!


私は広島方言の研究を2年やって卒論も同じ題材で書いたのだけど、研究テーマを決めるときにいくつか候補挙げたとき、漫才とかコント扱うの楽しいかな~とも思ったんだけど、文字起こしがあまりにダルすぎて(その前に雑誌を作る授業を履修していて2時間くらいある小魚業者のインタビュー※興味ない を文字起こししなきゃいけなくてそれが本当に苦痛だった)諦めたので、お笑いに関する題材の研究を読めたのはたのしかった~~!!


全然普通の題材でも興味があるテーマの論文探して読んだりしているのですが、趣味と通じる語学研究の論文を読めたこと、腑に落ちたこと、自分にあたらしい視点が生まれたことがとっても嬉しくて、きもいブログを書きました~~~~

うれしいな 語学研究たのしすぎ じぶんで奨学金返しとるけ学費全額自腹じゃけど返すの全然悔しくないくらい良い勉強をしたなっておもいます(大学生のときも別に彼氏が出来ることもほぼなく、人と遊ばない、飲み会に行っても21時には帰る、など大学生の醍醐味ナシナシ生活をしていたので、よく言う"遊ぶ時間を買ってる"状態ではなく完全に勉学のお金を後払いしてる)
大学生のときバイト先のおばちゃんに「どこに就職したいの?今学校で習ってることが活きるの?」って訊かれて「いや活きないですね」って言ったら「なんとなく学校行ってるってこと!?」ってお説教されたことあるけど、別に大学での勉強は就職に活きる必要ないと思うので好きなことを勉強できて、習得した内容自体は活きてないけど研究の「過程」は間違いなく生活に潤いをもたせてくれているな~と思うので、よかったな~
大好きな研究を改めて大好き~と思わされることがあって嬉しかったです ほんでお笑いを見るのももういっこ楽しくなると思います
うれし~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!